こんにちは。
葛飾区立石で不動産と相続のお悩みを解決しています。
株式会社福寿アセットの小泉賢修(こいずみ けんしゅう)です。
「東京の家賃が上がっている」
「以前と同じ予算では、希望する部屋を借りにくくなった」
こうしたニュースを目にすると、不動産の家賃はどこでも上昇しているように感じられるかもしれません。
ところが、最近の調査には、単身者向けの募集賃料が下落したという結果も出ています。
不動産を所有している方にとって大切なのは、この動きを、ご自身の物件の周辺と照らし合わせることです。
あなたのアパートやマンションと似た物件は、今、どのような家賃で募集され、どのような条件で選ばれているでしょうか。
今回は、単身者向け賃料の下落というニュースを入口に、賃貸と売買の両面から、不動産の相場を見るポイントをお話しします。
◼︎東京23区の単身者向けマンションで、26カ月ぶりの下落
アットホームが2026年8月27日に公表した7月の調査では、東京23区のシングル向きマンションの平均募集家賃が、26カ月ぶりに前月比で下落しました。
同社の分類で「シングル向き」とは、専有面積30㎡以下の物件です。ワンルームという間取りだけを集計したものではありません。
また、同じ調査では、東京23区のシングル向きアパートは最高値を更新しています。マンションとアパートで、異なる動きが見られたのです。
出典:アットホーム「2026年7月 全国主要都市の募集家賃動向」
このニュースから考えたいのは、家賃上昇という大きな流れの中でも、物件の種類によって動きが分かれるということです。
◼︎別の調査でも、単身者向けの掲載賃料が下落
LIFULLが9月8日に公表した8月のレポートでは、東京23区のシングルタイプの掲載賃料が5カ月連続で下落したと報告されています。
8月の掲載賃料は13万5,764円で、前月比では0.2%の下落でした。ただし、前年同月比では15.0%上昇しています。
この調査はマンションとアパートを対象に、ワンルーム・1K・1DK・1LDK・2Kを「シングルタイプ」として集計しています。アパートのワンルームだけが下落したと読み替えることはできません。
出典:LIFULL「マーケットレポート2026年8月・賃料動向」
前年より高い水準にあっても、直近では下がっている。こうした状況も起こります。
「上がった」「下がった」という言葉を見るときは、どの地域の、どのタイプの物件を、いつと比較した数字なのかを確認する必要があります。
◼︎下落のニュースだけで、市場全体の方向は決められません
その後、9月28日に公表されたアットホームの8月調査では、東京23区のシングル向きマンションの募集家賃は再び上昇し、最高値を更新しました。
出典:アットホーム「2026年8月 全国主要都市の募集家賃動向」
LIFULLとアットホームでは、掲載される物件や分類方法が異なります。そのため、調査結果が同じ方向になるとは限りません。
また、掲載・募集賃料の平均は、同じ部屋を継続して追跡した家賃とは異なります。掲載される物件の構成が変わることでも、平均値は動きます。
これらの数字だけで「単身者の需要が減った」「立石の家賃も下がった」とまでは判断できません。
そこで必要になるのが、ご所有の物件の周辺を具体的に確認することです。
◼︎あなたの周辺類似物件は、どうなっていますか?
例えば、立石でワンルームのアパートを所有しているなら、東京23区全体の平均よりも、入居希望者が実際に比較する近隣物件を見たいところです。
駅からの距離、築年数、構造、広さ、間取りなどが近い物件を選び、次の点を確認してみましょう。
- 管理費・共益費を含め、いくらで募集しているか
- 以前の募集時と比べて、条件がどう変わったか
- 問い合わせや内見は、どのような部屋に集まっているか
- 実際には、どのような条件で成約しているか
- 設備や室内の状態、初期費用にどのような違いがあるか
募集されている金額と、実際に契約が成立した金額も分けて見る必要があります。問い合わせがあったことも、成約したこととは異なります。
「周辺は上がっているのに、自分の物件は以前の条件のまま」という場合もあれば、物件の特徴によって異なる動きをしている場合もあります。
ニュースをきっかけに、ご所有の物件が今の市場でどの位置にあるかを確認することが大切です。
◼︎家賃の変化は、居住用不動産の購入需要にも関わります
ここからは、賃料の動きが売買にどう関わるかを考えてみます。先ほどの調査が、直接、売買需要の増減を示しているわけではありませんが、家賃は住まい選びの判断材料になります。
住まいを探す方は、借りる場合と買う場合の負担を比較することがあります。
希望する地域の家賃が上がれば、「この負担なら購入も検討したい」と考えるきっかけになります。一方、希望に合う賃貸住宅が借りやすい条件で見つかれば、賃貸を続ける判断もあるでしょう。
ただし、ワンルームを探す方と、家族向けの戸建てを買う方では、希望する住まいも予算も異なります。単身者向けの賃料下落から、住宅購入需要全体の変化を結論づけることはできません。
また、購入時には住宅ローンの返済に加え、税金、管理費・修繕積立金、修繕費などの負担もあります。
居住用のマンションや戸建てを売却する際は、類似物件の売買価格とともに、購入検討者が比較する賃貸住宅の家賃や供給状況を見ることも、需要を理解する手がかりになります。
◼︎賃貸と売買を合わせて、不動産の「今」を確認しましょう
家賃が上がった、下がったというニュースは、不動産の状況を見直す入口です。
ご所有の不動産について、「何年も相場を確認していない」「周辺の募集条件が変わってきた」「貸し続ける場合と売却する場合を比較したい」と感じたら、一度、現在の状況を整理してみてはいかがでしょうか。
福寿アセットでは、立石・葛飾区周辺の不動産について、賃貸・居住用売買・投資用売買のそれぞれの視点からご相談を承っています。
あなたの周辺の類似物件は、今、どうなっていますか。
ニュースの数字を、ご自身の不動産を知るきっかけにしていただければと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
※本記事は2026年9月30日時点の公表資料に基づいています。
いかがでしたでしょうか?
本日は「家賃上昇のニュースの一方で、単身者向けには下落も。」
というテーマでお話させていただきました。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。













