【男女の差が約10倍】
平均寿命は男性81.09歳(2017年)、女性87.26歳(2017年)になっています。ここで非常に興味深いデータをご紹介致します。配偶者が亡くなった後、生きる平均年数に男女の差 が著しく出ています。妻を失った男性は1~2年で亡くなってしまう傾向ですが、一方で、夫を失った女性は10~15年も生きるという統計が出ております。男性と女性の大きな違 いは、配偶者と共通しない趣味を持ち、趣味仲間がいることが長生きできる一つの根拠となっているようです。
【100歳以上の高齢人口の増加】
毎年、敬老の日に厚生労働省が発表している「百歳以上高齢者等について」において、平成 30年は69,785人(男性8,331人11.9%女性61,454 人88.1%)と報告されており、年々増加傾向で す。国内最高齢者は、男性は113歳(北海道在 住)、女性 は115歳(福 岡県在住)となっており ます。
【老後生活の設計が必要】
相続対策として、分割対策、納税対策、節税対策が代表とされています。ここに認知症対策も追加されつつあります。厚生労働省作成の認知症施策推進総合戦略(新オレンジ プラン)では、認知症の人口が2025年には約700万人(約5人に1人)になると予想していま す。分割対策の中で老後生活の設計も重要です。老後を楽しむことをふまえた生活設計 が必要となります。民法改正で注目される配偶者居住権(2020年4月1日施工)は、配偶者に居住する権利を保証しながら、現行よりも多くの財産、例えば現預金を相続する設計が可能となります。
【出生率の低下、相続を迎える方は増加】
国立社会保障・人口問題研究所が作成している我が国の人口ピラミッドの推移をご覧く ださい。2015年~2055年は後期老年人口が多くなっていますが、2065年以降は徐々に 減少傾向となっております。つまり、後期老年人口の割合増加は老後生活の設計も含め た相続対策が必要とされる世代になります。
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