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自宅を担保に生活資金を得る“リバースモーゲージ”とは?

カテゴリ:相続

こんにちは。

葛飾区立石の不動産屋 株式会社福寿アセットの小泉賢修(こいずみ けんしゅう)です。本日は自宅を担保に生活資金を得るリバースモーゲージとは?というテーマでお話しさせていただきます。

 

「老後資金が足りない」「相続税の納税資金が不安」「でも、自宅は手放したくない」──そんな悩みを抱える高齢者が増えています。

こうしたニーズに応える仕組みとして注目されているのが、「リバースモーゲージ」と「リースバック」という2つの手法です。なんだかカタカナで良く分からず、違いも分からないと困惑されている人も多くいらっしゃいます。

どちらも「住みながらお金を得る」ことができますが、仕組みも大きく異なりますし、隠れたリスクが存在いたします。

この記事では、それぞれの制度の特徴と違いをわかりやすく解説し、最終的にどの方法がもっとも安心で資産価値を守れるのかを掘り下げていきます。

 

1章 リバースモーゲージとは?|高齢者向けの資金調達手段

リバースモーゲージは、60歳以上の方が自宅を担保にして生活資金を借りるローン制度です。死亡後に自宅を売却して一括返済する仕組みになっており、元本は生前に返済する必要がありません。

基本的な仕組み

  • 担保は「現在住んでいる持ち家」
  • 借入方式は一括受取または年金形式(月払い)
  • 契約者死亡後に売却して精算する
  • 融資限度額は不動産評価額の約5070

メリット

  • 自宅に住み続けられる
  • 収入のない高齢者でも借りられる
  • 元本返済が不要なので心理的な負担が小さい

注意点・リスク

  • 変動金利型が多く、将来の金利上昇リスクがある
  • 銀行の担保評価が売却価格より低く、借入額が思ったほど伸びない
  • 不動産価格が下がると「担保割れ」が起こる可能性がある
  • 契約者が施設に入所すると、契約解除・返済請求のリスク
  • 契約形態が「リコース型」だと、相続人に借金が残る可能性もある

 

2章 リースバックとは?|売却後もそのまま住み続けられる方法

リースバックは、自宅を不動産会社などに売却して現金化したあと、賃貸契約を結んでそのまま住み続ける仕組みです。住宅ローンが残っていても使えるケースがあり、近年注目されている柔軟な手法です。

基本的な仕組み

  • 自宅を売却(所有権は相手に移転)
  • 売却後、家賃を支払って住み続ける
  • 将来的に買い戻すことも可能なプランがある

■メリット

  • 一括でまとまった現金が手に入る
  • 売却後も生活環境を変えずに住み続けられる
  • 相続人に借金が残らない(売却済みのため)

注意点・リスク

  • 毎月家賃の支払いが発生する(固定費)
  • 売却価格は相場より少し低め(リース契約のリスク分を加味)
  • 契約更新や家賃の見直しが定期的にある可能性
  • 所有権は手放すため、改修や売却の自由は失われる

 

3章 担保評価と実際の売却価格はどう違うのか?

リバースモーゲージにおける「担保評価額」は、金融機関が「万が一売却することになっても確実に回収できるだろう」と判断する安全ラインで設定されます。そのため、通常の不動産査定価格より23割低く見積もられるのが一般的です。

たとえば

  • 実際の売却価格:3,000万円
  • 担保評価額:2,100万円(=売却価格の70%)
  • 借入限度額:1,800万円程度

その一方で、リースバックは「売却」そのものなので、不動産会社が買い取る実勢価格(市場価格の8090%)で取引されることが多く、現金化できる金額が大きくなります。

 

4章 実際に手元に残るお金を比較してみると

方法

売却金額(3,000万円物件の場合)

住み続けられるか

手元に残る資金

リスク

通常売却

3,000万円

×

最高額

引越しが必要

リースバック

2,5002,700万円

(家賃発生)

高め

家賃が発生、所有権なし

リバースモーゲージ

1,8002,100万円

少なめ

金利・長生き・担保割れリスク

最も高く売れてリスクが少ないのは「通常通りに売却すること」です。どうしても住み続けたいというニーズがある場合は、リースバックが現実的な選択肢と言えるでしょう。

リバースモーゲージは「最終手段」であり、事前に十分な比較と相談が必要です。

 

5章 実際にあったトラブルの事例

事例1:契約者が長生きして借入限度額を超えた

追加の資金が借りられず、生活が困窮。結局施設に入り、自宅は強制的に売却。

事例2:不動産価格が下がり担保割れに

死後、売却しても借金が残り、相続人が一部を返済。

事例3:室内の残置物・老朽化で売却価格が担保評価を下回る

売却処理に想定より時間とコストがかかり、精算できずトラブルに。

 

6章 出口戦略としての結論

優先順位で考えると

  1. 通常売却(高値で売れて負債なし。もっとも安全)
  2. リースバック(住み続けたいなら有力選択肢)
  3. リバースモーゲージ(金利・価格下落・相続人リスクあり)

多くの方が「住みながらお金が得られる」ことだけを見てリバースモーゲージに魅力を感じますが、実際には金利負担、長寿リスク、相続トラブルなど、見えにくいリスクが多く潜んでいます

まずは「資産価値を守ること」を最優先に考えたうえで、必要があればリースバックという次善の策を検討し、リバースモーゲージは慎重に判断するべき最後の手段と捉えるのが賢明です。

 

最後に|福寿アセットは出口戦略の専門家です

相続や老後資金の不安、家族との住まいのあり方。こうした問題に正面から向き合い、その人と家族に合った最適な出口戦略をご提案するのが、私たちの役割です。

  • 通常売却でできるだけ高く売るためのサポート
  • リースバック活用による資金計画と生活設計
  • 相続対策を含めたトータルコンサルティング

「住まいをどうするか」は、「これからの人生をどう生きるか」という問いでもあります。資産を守り、家族に負担を残さないための判断を、ご提案させていただきます。

 

いかがでしたでしょうか?

本日は「自宅を担保に生活資金を得るリバースモーゲージとは?」というテーマでお話させていただきました。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

 

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