こんにちは。
葛飾区立石で不動産と相続のお悩み解決しています、株式会社福寿アセットの小泉賢修(こいずみ けんしゅう)です。
本日は「実家じまいを考える前に~相続した家を放置する前に考えたい、売却・片付け・管理のこと~」
というテーマでお話しさせていただきます。
◼︎実家じまいという言葉を聞く機会が増えています
最近、「実家じまい」という言葉を耳にする機会が増えてきました。先日も日本経済新聞で、親の死後に残された実家について、残置物の処分や法律関係の整理、売却などを一括で支援するサービスが広がっていることが取り上げられていました。背景には、空き家の増加や、相続した家をどう扱えばよいか分からないという悩みの広がりがあります。
実家じまいとは、単に「親の家を売る」という意味だけではありません。親が長年住んできた家を、これから誰が使うのか、誰が管理するのか、売却するのか、貸すのか、あるいは残すのかを整理していくことです。
つまり、家そのものだけでなく、家財道具、思い出の品、相続人同士の話し合い、名義変更、税金、売却活動まで含めた大きな作業といえます。
◼︎相続した家をそのままにしてしまう理由
相続した実家をそのままにしておく理由は、決して珍しいものではありません。
「親の荷物が多くて手をつけられない」
「兄弟で話し合うのが面倒」
「売るのは申し訳ない気がする」
「いつか誰かが住むかもしれない」
「思い出があり、すぐには決められない」
こうした気持ちは、とても自然なものです。実家には、家族の歴史や思い出があります。仏壇、写真、家具、庭木、近所付き合いなど、簡単には割り切れないものも多いでしょう。
そのため、実家じまいは「処分」ではなく、「家族にとって次の形を決める作業」と考えることが大切です。
◼︎空き家は放置しても止まってくれません
ただし、不動産は放置しても状態が止まってくれるわけではありません。人が住まなくなった家は、想像以上に早く傷みます。
雨漏り、湿気、カビ、庭木の繁茂、害虫、外壁の劣化、給排水設備の不具合など、少しずつ問題が増えていきます。特に梅雨や台風の時期は、空き家の傷みが表面化しやすい季節です。
「たまに見に行けば大丈夫」と思っていても、久しぶりに確認したら雨漏りが進んでいた、庭木が隣地にはみ出していた、室内にカビが広がっていた、ということもあります。
一度傷みが進むと、売却時の評価が下がったり、解体費や修繕費が大きくなったりすることがあります。結果として、「もっと早く動いていればよかった」と後悔するケースも少なくありません。
◼︎空き家問題は全国的にも大きくなっています
総務省の令和5年住宅・土地統計調査では、全国の空き家数は900万戸と過去最多となり、空き家率も13.8%とされています。空き家は、地方だけの問題ではなく、都市部や住宅地でも身近な問題になっています。
特に相続した実家の場合、問題になりやすいのが「誰が責任を持つのか」という点です。
相続人が複数いる場合、家を使う人、管理する人、固定資産税を払う人、売却に賛成する人、反対する人が分かれることがあります。最初は大きな揉め事になっていなくても、時間が経つほど話し合いは難しくなります。
◼︎共有名義にすると、後で売りにくくなることもあります
相続した不動産で注意したいのが、共有名義です。
相続人同士で話がまとまらないまま、「とりあえず共有にしておこう」とするケースがあります。しかし、共有名義の不動産は、売却や活用の際に共有者全員の意思確認が必要になります。
今は兄弟姉妹の仲が良くても、将来的に共有者が亡くなり、その子ども世代に権利が移っていくと、関係者が増えて話し合いが難しくなることがあります。
実家は「今すぐ困っていないから大丈夫」と考えがちですが、次の世代に問題を先送りしてしまうと、売ることも貸すことも決めにくい不動産になってしまう可能性があります。
◼︎相続登記の義務化も無視できません
令和6年4月1日から、相続登記が義務化されました。不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に相続登記をする必要があり、正当な理由なく申請をしない場合、10万円以下の過料の対象となる可能性があります。
つまり、「まだ何も決めていないから、そのままでいい」という時代ではなくなってきています。
相続した不動産は、名義の整理、管理、活用、売却の方針を早めに考えることが重要です。登記だけを済ませれば終わりではなく、その不動産を今後どうするのかまで考えておく必要があります。
◼︎まずは現状を把握することが第一歩です
実家じまいで大切なのは、いきなり売却を決めることではありません。まずは現状を把握することです。
土地と建物の名義は誰になっているのか。
建物はまだ使える状態なのか。
家の中にどのくらい荷物が残っているのか。
固定資産税はいくらか。
売却した場合の価格はどの程度か。
貸せる可能性はあるのか。
解体が必要なのか。
こうした情報を整理するだけでも、家族で話し合いやすくなります。
何となく「まだ売らない」と決めるのではなく、売った場合、貸した場合、残した場合、それぞれのメリットと負担を比べることが大切です。
◼︎売る・貸す・残すの判断は一律ではありません
実家じまいというと、すぐに売却をイメージされる方もいますが、売却することが必ず正解とは限りません。
建物の状態が良ければ、賃貸として貸す選択肢もあります。立地によっては、建物を解体して土地として活用する方法もあります。家族の誰かが住むのであれば、修繕して引き継ぐ選択もあります。
大切なのは、感情だけで決めるのではなく、不動産としての価値、維持費、将来の負担、家族の希望を整理したうえで判断することです。
特に葛飾区や立石周辺のように、昔ながらの住宅地と再開発が進むエリアが混在している地域では、同じ「実家」でも判断は一律ではありません。
駅からの距離、道路付け、建物の築年数、土地の形、周辺環境、今後の街の変化によって、売却しやすい不動産もあれば、事前に整理が必要な不動産もあります。
◼︎片付けから始めるべきか、売却から考えるべきか
実家を相続したとき、多くの方が最初に悩むのは「何から始めればいいのか分からない」ということです。
・荷物の片付けから始めるべきか。
・名義変更から始めるべきか。
・不動産会社に査定を依頼すべきか。
・税理士や司法書士に相談すべきか。
順番を間違えると、余計な費用や時間がかかることもあります。
たとえば、売却する予定があるなら、片付けや解体の前に不動産としての価値を確認した方がよい場合があります。逆に、荷物が多すぎて室内確認ができない場合は、先に整理が必要になることもあります。
実家じまいは、相続、不動産、片付け、売却、管理が絡み合うため、全体の流れを見ながら進めることが大切です。
◼︎一人で抱え込まないことが大切です
実家じまいは、精神的にも体力的にも負担の大きい作業です。
思い出の品を整理するだけでも時間がかかります。さらに、不動産の名義、税金、売却、管理、家族間の話し合いまで重なると、一人で抱えるには大きすぎる問題になることがあります。
だからこそ、早い段階で専門家に相談することが大切です。
「まだ売ると決めていないから相談できない」と思う必要はありません。むしろ、売るかどうかを決める前の段階こそ、相談する価値があります。
選択肢を知ることで、家族で話し合いやすくなります。費用の目安が分かれば、判断もしやすくなります。何を先に進めるべきかが分かれば、不安も軽くなります。
◼︎福寿アセットへご相談ください
福寿アセットでは、相続した不動産や、これから相続が見込まれる実家について、売却、活用、空き家管理、家族間の整理まで幅広くご相談を承っています。
「親の家をどうすればよいか分からない」
「相続した家を売るべきか迷っている」
「荷物が多くて手をつけられない」
「兄弟で共有になる前に整理しておきたい」
「空き家の管理が負担になっている」
このようなお悩みがある方は、問題が大きくなる前に、まずは一度ご相談ください。
実家じまいは、早く売るための話ではありません。家族にとって後悔の少ない形で、不動産のこれからを考えるための大切な準備です。
いかがでしたでしょうか?
本日は「実家じまいを考える前に~相続した家を放置する前に考えたい、売却・片付け・管理のこと~」
というテーマでお話させていただきました。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。














