こんにちは。
葛飾区立石の不動産屋 株式会社福寿アセットの小泉賢修（こいずみ けんしゅう）です。本日は「10月の葛飾区民文化祭をきっかけに家屋の在り方を考える」というテーマでお話しさせていただきます。
10月の葛飾区民文化祭をきっかけに家屋の在り方を考える
■はじめに
10月は「芸術の秋」「文化の秋」と呼ばれるように、全国各地で芸術祭や文化イベントが盛んに行われる季節です。ここ葛飾区でも毎年恒例の 葛飾区民文化祭 が開催され、区民が日頃の文化活動を発表し合う舞台となります。絵画や写真、書道、舞踊、民謡、囲碁や将棋まで幅広いジャンルが一堂に会し、子どもから高齢者まで世代を越えて楽しめるのが特徴です。
一見すると不動産や相続とは関係のないように思える文化祭ですが、実は「地域の家屋や不動産の活用方法」を考えるヒントが隠れているかもしれません。
特に相続で引き継いだ実家や空き家をどうするか悩んでいる方にとって、文化祭のような地域イベントは「家を眠らせずに、地域に開く」という新しい選択肢を考える契機となり得ます。
本記事では、まず2025年10月に行われる 第70回葛飾区民文化祭 の概要を紹介したうえで、「地域イベント」と「不動産相続」を結び付ける視点を掘り下げます。そして、相続で得た不動産を「地域交流拠点」に変えるアイデアや、実際に取り組む際の注意点について解説します。
■第70回葛飾区民文化祭の概要
2025年で70回目を迎える葛飾区民文化祭は、10月4日（土）から11月4日（火） にかけて開催されます。会場はかつしかシンフォニーヒルズやかめありリリオホール、区内の文化施設や地区センターなど。毎年1か月間にわたり、数十の催しが区内各地で同時多発的に行われます。
代表的なプログラムを見てみましょう。
- 写真展（10月4日～9日）：かつしかシンフォニーヒルズで開催。地元アマチュア写真家の作品が並び、地域の風景や人々の姿が切り取られます。
- 日本舞踊大会（10月5日）：かめありリリオホールにて。華やかな舞台芸術が披露されます。
- 書道展（10月10日～15日）：墨の香り漂う空間で、区内の愛好家が日頃の成果を発表。
- 民謡民舞大会（10月12日）：伝統芸能が息づく場。高齢者から若者まで幅広く参加。
- フリーステージ（10月19日）：シンフォニーヒルズで開催され、区民や団体が自由に演奏やダンス、パフォーマンスを発表。観客との距離が近く、地域交流の熱気にあふれます。
- 囲碁大会（10月26日）：金町地区センターで行われる頭脳戦。老若男女が碁盤を挟んで真剣勝負を繰り広げます。
このように、文化祭は単なる鑑賞イベントにとどまらず、住民が主体的に参加し、表現の場を共有する「地域の文化的プラットフォーム」として機能しています。ここに、不動産の活用アイデアを結び付ける余地があります。
■文化祭と「家屋の活用」をつなぐ視点
文化祭の会場となるのは区の施設が中心ですが、周辺地域にも波及効果があります。観覧に訪れた人々が商店街に立ち寄ったり、近隣のカフェや飲食店がにぎわったり。つまり「文化祭は地域に人を呼び込み、交流を生む装置」なのです。
では、もし相続で引き継いだ家屋や空き家を持っている場合、文化祭のようなイベントとどう結び付けられるでしょうか。
- 展示スペースとして活用
築年数が経過した木造住宅でも、リフォームや最低限の改修を行えば写真展や作品展の会場にできます。地域アーティストに貸し出せば、文化祭のサテライト会場として活用可能です。 - 地域サロンや教室として利用
相続後に空いた実家を、書道教室や音楽練習、手芸ワークショップの場として提供。文化祭期間中に合わせて発表会を開催すれば、地域住民にとって魅力的な交流拠点となります。 - イベント時の休憩所・カフェ併設拠点
文化祭に訪れる人が立ち寄れる休憩所として整備すれば、人の流れをつかむことができます。シェアカフェやワークショップ併設型なら運営費用の一部を賄うことも可能です。
このように「文化祭＝人が集まる時期」と「空き家活用＝人に開く」という要素を掛け合わせることで、相続不動産に新たな命を吹き込むことができるのです。
■実家・空き家を地域交流拠点にするメリット
- 地域社会との接点を持てる
ただ空き家として放置していると、周囲との関係は薄れてしまいます。しかし交流拠点にすることで地域住民との関係性が生まれ、「地域に貢献している」という実感を持てます。 - 不動産の資産価値向上
活用されている建物は劣化が遅く、維持管理も進みます。地域からの評価も高まるため、将来的に売却する際にも「利用価値のある物件」としてプラスに働きます。 - 固定資産税の心理的負担が軽減
「使っていないのに税金だけ払う」という不満が解消され、活用することでコスト負担が心理的に納得できるものになります。 - 補助金・助成金の活用チャンス
葛飾区では空き家マッチング制度や地域拠点整備の支援があり、リフォーム費用の一部補助を受けられる可能性があります。行政との連携で経済的負担を軽減できます。 - 相続人同士の合意形成に役立つ
兄弟姉妹で共有している場合でも「地域に開く」という目的であれば合意が得やすく、相続トラブルを回避できるケースがあります。
■注意点とリスク管理
ただし、地域拠点化には課題もあります。
- 耐震性・老朽化：古い家屋は耐震基準を満たさない場合が多く、安全面の補強が必要です。
- 建築・用途制限：地域によっては用途変更に制限がかかるため、専門家への確認が欠かせません。
- 維持費の負担：光熱費や清掃、保険料などランニングコストが発生します。利用料徴収や団体との費用分担を検討する必要があります。
- 利用者確保の難しさ：運営初期は利用者が集まらない可能性も。文化団体やサークルと連携して利用者を見込む仕組みが必要です。
こうした課題を解決するには、「段階的に小規模利用から始める」「行政制度を活用する」「専門家と相談する」ことがポイントです。
■例えば、、、「立石交流ハウス」構想
たとえば、立石駅から徒歩圏内にある築50年の木造住宅を想定してみましょう。
- 1階を展示・ギャラリースペースに
文化祭期間には写真展や絵画展を開催。通常期は地域の手工芸品販売や小規模イベントに利用。 - 2階を地域サロンに
書道・音楽・語学教室のスペースとして貸し出し。子どもの学習支援や高齢者の居場所としても活用。 - 文化祭との連携
区民文化祭のサテライト会場として地域団体の発表を受け入れることで、文化祭の来場者を呼び込む。
このような形で「相続した実家＝眠っていた資産」を「地域に開かれた文化拠点」に変えることができます。文化祭というタイミングに合わせれば、住民の注目度も高まり、自然な形で交流が生まれるかもしれませんね。
相続不動産を交流拠点化する際のステップ
- 相続登記を完了させる
名義が曖昧では活用や契約ができません。まずは登記を済ませましょう。 - 建物の状態を調査
耐震診断や改修費用の見積もりを専門家に依頼。安全性を確認したうえで用途を検討。 - 用途計画を立てる
展示・サロン・貸スペースなど用途を想定し、収支計画を作成。 - 地域団体との連携
文化祭実行委員会や自治会、文化団体に相談して利用者を確保。 - 助成金や制度を確認
葛飾区の空き家マッチング制度や改修助成金を調査し、費用負担を軽減。 - 段階的に運用開始
小規模イベントや展示からスタートし、利用実績を積んで拡大。
まとめ
10月に開催される葛飾区民文化祭は、地域の文化を体感できるだけでなく、不動産相続を考える方にとっても重要なヒントを与えてくれます。
相続した実家や空き家は「負担」や「悩み」と捉えられがちですが、視点を変えれば「地域をつなぐ拠点」「文化を発信する場」に変えることが出来るかもしれません。
文化祭のように人が集まり交流する機会がある時期だからこそ、相続不動産の新しい活用方法を検討する絶好のタイミングです。
地域に眠る家屋を開き、文化と暮らしをつなぐ――その一歩が、相続を「未来への贈り物」に変える鍵となるでしょう。
いかがでしたでしょうか？
本日は「10月の葛飾区民文化祭をきっかけに家屋の在り方を考える」というテーマでお話させていただきました。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
